うちの執事は魔王さま



「...なるほどねぇ。で、人体模型...って長いね、これから人ちゃんって呼ぶことにする」



「...人ちゃん......?」



ルナ以外は頭の上に疑問符を浮かばせるがルナは無視し、続ける。


「人ちゃんの居た、その...『マカイ』?ってところ人ちゃんは帰りたいの?」



「も、もちろんでござる!我には家族がいるでござる!いつまでも人間界に留まっていられないでござる。それにもう、我の魔力もここまでしか持ちそうにないでござる...」



「峰岸、人ちゃんをその『マカイ』とやらに戻してあげて」



ルナは何でも出来る万能執事に冗談6割ぐらいで言ってみた。



すると彼は二言返事で了承した。



ルナは唖然とする。

それもそうだ。


普通の人間ならば祓い屋か何かではないと霊界だか魔界だか知らないが戻せるはずもない。


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