『誰にも言うなよ?』
「パパに退治してもらおう」
そういって、窓に向けて左手を伸ばし、人差し指と親指を立てているレオ。
レオのお父さん、何者なの……?
スナイパー?
こ、殺し屋ッ……!?
「レオの親父は警察のお偉いさんだ」
と、雅人。
(警察……っ!?)
「銃撃戦にはなんねーだろ。暴走族ったって、相手はどう見ても俺らくらいのガキだ」
「あはは。ボクならまず一人撃って黙らせるけどね」
レオが警察になったら世も末だ……。
「おじいちゃんに呆れられちゃいそう。『こんな学校に転校なんてするからトラブルに巻き込まれるんだ』って」
ん?
おじい様って……
「レオのおじいさんは官僚だ」
「……っ!?」
エリートすぎるにも程がある。