fantasista









竹中君は慣れた手つきでホテルの部屋を選んだ。

竹中君も経験豊富なのかもしれない。

恋人みたいにあたしの肩を抱く竹中君を、突き飛ばしたい衝動に駆られた。

それでも深呼吸して理性を保つ。

そして、シャワーを浴びながらあたしは泣いていた。

愚かな自分に、腹が立って仕方がなかった。






戸崎、ごめん。

弱いあたしは今夜、戸崎以外の男に抱かれます。


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