fantasista







「山形、緊張してるね」




ベッドに座り、竹中君が話しかける。

そんな竹中君の言葉に、頷くことしかできない。

必死に頭を空っぽにしようとするが、戸崎の存在が浮かんできて。

泣きそうになるのを堪えた。




「竹中君は、オトコオンナのあたしなんて抱けるの?」



あたしの言葉に、



「面白いことを言うね」



竹中君は笑う。



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