fantasista
そのままキスは激しくなり……
あたしを押し倒す竹中君。
バスローブの紐を解き……
露わになるあたしの身体。
竹中君になんて見られたくなくて隠すあたしの手を、彼はぎゅっと掴んだ。
そして、竹中君もバスローブを脱ぐ。
その身体をぼんやりと眺めながら、頭は戸崎でいっぱいだった。
戸崎はどんな顔であたしを見るんだろう。
どうやってあたしに触れるんだろう。
そして、どんな表情であたしを抱きしめるんだろう。
いつものフラッシュバックなんてなくて、ひたすら戸崎を思う。
あぁ、あたしは馬鹿だ。
こんなに戸崎が好きなのに。
あたしの身体に触れる竹中君。
これが戸崎だったら……
そう思うと、涙が頰を流れていた。