fantasista




あたしたちは沈黙に包まれ、外を走る車の音がやたら大きく聞こえる。

そんな中、戸崎が再び口を開いた。




「俺はこうやって山形とデート出来て、すげぇ嬉しい」





またまた、何を言ってるの?

戸崎のくせに。

……戸崎なのに。

きゅんきゅん言い出した胸が治らないよ。


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