溺愛CEOといきなり新婚生活!?
九条さんの運転で帰宅したのは、二十一時半過ぎ。思っていたよりも早く帰れたから、明日の朝食の支度もできた。
永井さんは、帰りの車中でも帰宅してからも、これと言って話してこない。口数が少ない方ではないと思うのに、サンプリングマリッジをやめてもいいと言ってから、明らかに様子が変わった。
最初は、違約金が発生するとかでやめることを止めてきたのに、今となっては雅哉さんとの未来があって、彼を信じられるならいつでもやめていいと言う。
随分、勝手を言うものだ。やめるも続けるも、私に決定権はないのだろうか。
もしかしたら、雅哉さんが永井さんに話してくれたのかもしれない。
デートの約束をした後に、永井さんがあんなことを言ってきたから、そんな気がしてならない。