溺愛CEOといきなり新婚生活!?
目をつぶれば、懸命に働いている雅哉さんの姿が浮かぶ。
大企業の専務として、責任のある立場から多岐に渡る業務をこなして……。
会いたい。今すぐにでも彼の胸に飛び込みたい。
一緒に帰って、疲れた彼を癒してあげたい。
《……読んだけど、サンプリングマリッジは続けてくれる? 永井さんと俺の関係も分かっただろうし、そこはひとつ花澄が大人になってくれると、本当に助かる》
「でも、私は早く雅哉さんと一緒に暮らしたくて……。同棲がどういうものかも、前よりは分かったつもりです」
家にいる間、自分だけの時間ばかりじゃない生活。
相手のためにできることをする喜び。共に食事を取る時間の大切さ。
日常の積み重ねを大切にする、当たり前のような幸せの尊さ。
永井さんといて、もし雅哉さんと暮らしたらと想像すれば、これくらいはすぐに理解できた。