溺愛CEOといきなり新婚生活!?
《分かってるよ、そんなことは。俺と暮らしたいって言ってくれる花澄の気持ちは嬉しいけど、上手くやっていくためには必要なことがある。その全てが楽しいことばかりじゃない》
「私だって、今日まで頑張ってきましたよ? それを考えてくれたら、もうサンプリングマリッジを終えてもいいって、言ってくれないんですか?」
雅哉さんの言い分が全く分からないでもない。だけど、やっぱり……永井さんに言われたことが、普通なんじゃないかって思うんだ。
彼女が他の男性と生活するなんて、どう考えたって理解しがたいはずなのに。
《永井社長に、何か吹き込まれたか?》
「そんなことはありません。でも、どうして私をサンプリングマリッジに参加させようと思ったのか、雅哉さんの考えていることが分からないとは思っています」
深くため息をつくと、雅哉さんはもういいと言って電話を切ってしまった。