溺愛CEOといきなり新婚生活!?
しゅんとしてベッドにうつぶせに寝転ぶ。
私が何か悪いことをしたのかと、今までの日々を思い返すけれど、雅哉さんの気に障るようなことはしていないはずだ。
恋人同士の痴話喧嘩はしたことがあっても、別れ話になるほどの大喧嘩はない。
雅哉さんが大人になって、私を理解して甘えさせてくれていたからだと思っていたけど……。
「花澄、いい?」
ドアをノックした後、永井さんが声をかけてきて、どうぞと返事をすると、ゆっくりとドアを開けて永井さんが顔を見せた。
「今日、ごめん。……今日っていうより、最近って言った方がいいのかな。花澄を困らせたり、気分を害してしまったり」
「大丈夫です。気を使わないでください」
サンプリングマリッジをやめていいと言ってくれなかったら、雅哉さんが今考えていることに触れることもできなかっただろう。
解決はできなかったし、珍しく感情的になっていたけれど……。
あと少しで、雅哉さんのことがもっと分かるような気がするんだ。