溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「……何かあった?」
「…………」
繕いきれなかった落ち込んだ気持ちを察した永井さんが、私の感情に染みこむような優しい声色で問いかける。
「小泉先輩と話したの?」
「はい」
「来週、デートするんでしょ?」
「……はい」
うつぶせのままで答える私に合わせ、永井さんはベッドサイドに胡坐をかいて座った。
「何か意地悪なことでも言われた?」
決定的に悲しい出来事があったわけでもないし、未来の約束も変わっていない。
だけど、雅哉さんが分からない。
二年も一緒にいたのに、彼という人がどんな人なのか分かっているつもりでしかなかったのだと実感してしまった。