溺愛CEOといきなり新婚生活!?


 待ち望んだ土曜。
 今朝は永井さんが仕事で朝から不在していて、とびきりおしゃれをして支度していても、視線を気にせずに出てこれた。

 先週抱きしめられた後、危うく唇を重ねてしまうところだったのだ。
 繊細な視線の奥に、永井さんの色気を見つけてしまったから――。



「お待たせ」

 雅哉さんが駅の車寄せに彼が降り立つだけで、周りの視線が集まる。
 華があって佇まいもよく、大人の男という代名詞がよく似合う彼の隣は、私にふさわしいのか……その答えはきっと彼が持っている。
 約束してくれた“未来”が叶った日、彼が私を認めてくれたということになるんだろう。


 左ハンドルの彼の車に乗るのは、サンプリングマリッジをするようになってから初めてだ。
 シャツにデニムを合わせただけの格好が様になるのは、彼のスタイルがいいからだと思う。
 雅哉さんはきっとこんな服装をしてくると予想できていた私も、シンプルな白とネイビーのワンピースを着てきた。


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