溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「花澄のセンス、すごくいいね」
「どうしたんですか、急に」
「服の話。俺がこんな格好で来るって分かってたみたいに、ぴったりじゃない?」
「そうですね。同じこと、私も思ってました」
タイミングよく、同じことを考えてくれていただけで、口の端が持ち上がってしまった。
付き合って二年経っても、初めて彼が想いを伝えてくれた日を思い出してしまうことがある。
そして、その頃から私の気持ちは少しも変わらず、ただひたすら雅哉さんとの未来を望んで、愛されるように頑張ってきた。
「この店、花澄が行ってみたいって言ってたよな?」
「覚えててくれたんですか!?」
「当然」
品川のホテルで食事をしたとき、他愛ない会話の端っこでしかなかったはずなのに……。