溺愛CEOといきなり新婚生活!?
夜景の見える汐留の高層ビル、最上階。
直通のエレベーターは途中で耳鳴りがするほどで、十数秒で到着した。
「こんばんは。いらっしゃいませ」
レセプション担当の男性スタッフが出迎え、雅哉さんは名前を告げて予約の確認を取った。
白基調の階段を上がると、一面窓に囲まれた景色が飛び込んできた。だけど、その先にある上階へと案内され足を進める。
下階のレストランの上をガラス張りの通路が伸び、通り抜けて再び階段を上った。
「うわぁ……」
感嘆が声になり、歩みを止めてしまった私に、雅哉さんはエスコートして席まで導いてくれる。
「花澄が行きたいって言ってたのに、そんなに驚く?」
「……だって、こんなに素敵だって知らなかったから」
ありがとうございます、とスタッフが頭を下げ、メニューを置いて席を離れた。