溺愛CEOといきなり新婚生活!?

 注文した白身魚のムニエルと赤身肉のステーキ、和風シーザーサラダが運ばれてきて、テーブルの上が埋まった。


「話の前に、乾杯」
「乾杯」

 刻々と橙に変わる空模様に目を奪われていると、向かい側から雅哉さんの視線を感じた。


「花澄は、本当にいい女だな」
「どうしたんですか、いつもそんなこと言わないのに」
「こういう時くらい言うよ、俺だって」

 雅哉さんに言われると、心の奥から飛び跳ねたくなる。服装でもメイクでもなんでもいいから、彼が気に入ってくれたら嬉しいし、褒められたら幸せな気持ちになれる。
 彼の隣が似合う大人の女性になるために、日々研究してきた成果かもしれない。


「永井社長みたいに、スマートなエスコートはできなくて悪いけどな」
「そんなこと思ってないですよ。私は雅哉さんと来れたから幸せです」
「……本当に?」
「はい」

 疑ってくるのは、雅哉さんが妬いているから?
 だとしたら、嬉しいな。もっと彼のヤキモチが欲しい。


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