溺愛CEOといきなり新婚生活!?

「てっきり、永井社長がここを教えたから、行きたいって言ってるのかと思ってたよ」
「違います! 同僚がここでデートしたって聞いて……雅哉さんとここでいろんな話をしたいって思っただけで」
「そっか。ごめんな、どうも花澄の気持ちを試してしまうようで」

 私はいつだって雅哉さんだけを見てきた。
 いくら試されても、出せる答えはひとつしかない。

 今まで散々妬いてしまうたびに、彼は試されている気分だったのかもしれないと気付かされた。
 ――もしかして、雅哉さんなりのちょっとした仕返しかな。私のせいで妬いたりムッとしたりするなんて、今まで見たことがない。


「そろそろ、大切な話をしようと思うんだけど」
「はい」

 食事の手を止め、シャンパンをひと口含んで落ち着かせる。

 いつの間にか夜景が似合う藍色の空が占めるようになった空は、祝福の時を待ち構えているようだ。


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