溺愛CEOといきなり新婚生活!?

「頭の足りないお前にも分かるように言ってやるよ。俺は四年前に結婚してて、家庭円満。二年前に知り合ったお前がちょっと可愛くて、つまみ食いしただけ。思いのほか身体の相性がよかったから捨てるのが惜しかった。嫁さんが育児やら妊娠で欲求が溜まってて、吐き出すのにちょうどよかったんだよ」

 積み重なる事実に、涙も出ない。理解を超えてしまったら、これは夢なんじゃないかと思いたくなる。

 あんなに愛してくれた雅哉さんは、虚像だったの?
 なんでもない日にプレゼントしてくれたのは、愛情を形にしてくれただけじゃなかったの?

 どうして、未来の話なんてしたの……。


「何か言い返せよ。そうやって俺の機嫌ばっかり取って、楽しいか?」
「……もうその辺にしたほうがいいですよ」

 不意に私の右側に現れた影が、彼の暴言を止めた。


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