溺愛CEOといきなり新婚生活!?

「素敵な夜を過ごすために、彼女をお借りしてもいいですか?」
「……花澄は、私と大切な話をしているところで」

 雅哉さんと永井さんを交互に見つめる私を、二人はまっすぐ見ている。
 愛すべき未来を約束していたはずの彼と、騎士(ナイト)のように現れて場の空気を変えてくれた永井さん。

 どっちがいいかって、私に選択肢を与えるような二人の視線に迷ってしまう。


「花澄、まだ話は終わってない」
「…………」

 知りたくなかった真実を、雅哉さんからさらに聞かされるのかと思うと涙がにじむ。

 ただ好きでいただけなのに、どうしてこんな思いをしなくちゃいけないの?
 私が嫌いなら、もっと早く振ってくれてよかったのに。

 快楽のために付き合わされていた二年間、雅哉さんの瞳に私はどう映っていたのだろう。


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