溺愛CEOといきなり新婚生活!?
【慣れない合コンに行ったら、まさか永井さんも参加していてびっくりしたけど、いてくれてホッとした】と残したところで視線を感じて振り向くと、彼が私を見つめていた。
「何を書いたのかなと思って」
「……秘密です」
「ちょっとくらい教えてよ」
「ダメです!」
彼の長い腕が私の携帯に伸びてきて、取られないように必死になる。
気づけば二人とも笑顔でじゃれていて、いつの間にかベッドに横たわっていた。
私は慌てて上体を起こしたものの、強く腕を引かれるままに天井を仰ぎ見た。
「あ、の……」
永井さんが真剣な顔で真上から見下ろしてくる。
馬乗りになって私の片手の自由を奪いながら、ゆっくりと笑顔を浮かべた。