溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「それで、誰がタイプだった?」
「っ!!」
質問の答えを求められ、与えられている距離に息をのむ。
永井さんしか映っていない私の瞳を独占した彼は、意地悪な微笑みを浮かべた。
「早く言って」
もう一度落とされたキスは頬に感触を残し、柔らかな彼の唇が緊張を煽ってくる。
「私は……永井さんがいいなって」
目を逸らすこともできないほどの至近距離は、自分の顔が彼の瞳に小さく映っているのが分かるほど。恥ずかしそうにしている自分を客観的に見せられているみたいで、余計に鼓動が鳴りやまなくなった。
「永井さんっ!?」
次の瞬間、満開の笑顔を見せた彼は、私をきつく抱きしめてベッドに転がった。
「……嬉しいよ」
湯上がりが纏う、同じボディソープの香り。だけど、彼の匂いは特別なものに感じる。