溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「今日は、もっとお互いを知るためにいろいろ話そう」
抱きしめられて窮屈なのにこのままがいいなんて、今まで思ったことがあったかな……。
雅哉さんとこんな時間を過ごしたことがあったか思い出そうとしても、今浮かぶのは永井さんのことばかりだ。
「はい」
黙って彼の胸に頬を寄せていると、頭上から優しく問いかけられた。
「話すだけじゃ足りなくなったらごめんな?」
永井さんが力強く抱きしめるから息が詰まる。それでも、離れたくないと思った。
出かける支度をするように言われてメイクを済ませると、玄関で永井さんが待っていた。
彼はTシャツとデニムを着ていたはずなのに、今度はカットソーに着替えていた。私もミモレ丈の上品な桜色のプリーツスカートにグレーのサマーニットを合わせたから、なんとなく雰囲気は合いそうだ。
「さっき、どこに出かけてたんですか?」
「出さないといけない郵便があったから、コンシェルジュに頼んできただけ」
なんだ、そうだったのか……てっきりどこかに出かけて、夜まで帰ってこないんじゃないかと思っていた。