溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「あの……」
まさか乗ることになるとは……車とは思えない広い車内に視線が泳ぐ。
戸惑っていると、永井さんは用意されていたシャンパンの栓を抜き、グラスに注いで渡してきた。
「たまにはこういうデートもしてみたいかと思って」
「なんだか別世界すぎて、言葉になりません」
「そう? 俺の彼女になったら珍しくもなくなるよ」
永井さんの彼女ともなると、こんな時間が過ごせるのかと再び唖然とする。確かに、運転手さんは本日もって言ってたな……。
「リムジンって、一日借りたらいくらするんですか?」
「時期や車種にもよるだろうけど、今乗ってるクライスラーだと、一時間三万前後じゃなかったかな」
丸一日借りたら、七十万以上だ。桁違いの料金に絶句していると、永井さんが笑った。
「大丈夫だよ、このリムジンはうちの社で保有してるものだから乗り放題」
さすが大企業のCEO。リムジンまで持っているなんて、庶民との違いを見たようだ。