溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「……そういう恋を、いつかしてみたくて」
「花澄は、目に見えないものを信じられる強さがあるんだね」
「強くなんてないです。痛い目に遭って落ち込んでばかりだし」
ふんわりと笑みを浮かべた永井さんは、私の足元に片膝を立てて腰を下ろす。
「俺はね、花澄は芯のある人だと思ってる。ひとりの人を想って愛し続ける強さも持ってるし、仕事も一生懸命やってるんだろうし、譲れないものがきちんとあるでしょ? でも、俺が守ってあげたい。……花澄は俺なしじゃ生きていけなくなる」
小さく首を傾げたら、彼はそっと私の右手を取って彼の手のひらに乗せた。
「最後の男になる予約」
彼のキスが落とされた私の右手の薬指。
今まで誰にも触れられたことのない場所に、永井さんはもう一度キスをした。
「今のは、花澄を守り抜く誓い」
優しくも凛々しい微笑みに、私まで心穏やかになる。
デートの始まりにこんなサプライズがあるなんて……やっぱり永井さんといると夢のような出来事の連続だ。
目が覚めたら全部泡のように消えてしまうんじゃないかと思うほど。