溺愛CEOといきなり新婚生活!?
次にリムジンが停まったのは、一流ホテルの前だ。
「明朝お迎えに上がります」
「お願いします」
――明朝って、お泊りするってこと!?
驚いて隣に立つ彼を見上げると、何食わぬ顔で見下ろされた。
「俺なりの、大人のデートを花澄としてみたくてね」
その響きに、ごくりと喉が鳴る。これからの時間に何が起きるのかと思うと、全身に緊張が廻った。
フロントで名を告げ、当然のように通されたのはスイートルームだ。
永井さんと暮らす部屋に比べたら少し手狭だけど、それでも一泊何十万もする豪勢な空間に、私は部屋のドアの前から動けなくなった。
「贅沢なお部屋ですね……」
椅子にジャケットを掛けた彼が、私の手を引いて導く。
部屋の窓からは暁の色に染まり始めた景色が見える。高層ビル群も明かりを灯し始めて、眩い光景が少しずつ広がってきた。