溺愛CEOといきなり新婚生活!?

「あー、本当に……」
「どうしました?」

 話に間ができた時、彼がふと呟きながら大きくソファの背に持たれた。


「俺にくっついててよ」

 突然腕を引かれて再び重なった唇は、とろけてしまったようだ。


「んっ……」

 彼の温もりと私の浮かされた熱が混じるたびに、甘えた声が漏れてしまう。
 もっとキスが欲しい。もっと私だけを見ていてほしいって思うほど、求める思いが声になる。
 たくさん話して彼を知って、惹かれていた想いに火をくべられて、好きだと自覚してしまった。


「今の花澄の気持ちが知りたい。まだ先輩のこと考えたりするの?」
「……こんなキスをされたら、永井さんのことしか考えられないです」

 キスの余韻でぼんやりしている私は、思い浮かんだことを口にした。

 明日になっても同じ部屋で生活を続けるのに、今日は本当に特別な時間を過ごしている実感がある。
 大人のデートって、こんな感じなんだ……。


< 203 / 378 >

この作品をシェア

pagetop