溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「おやすみの連絡、なんでしてこなかったの?」
「邪魔しちゃうかなと思って……」
それに、何時に帰ってくるのって急かしてしまいそうだったし、どこで何をしてるのか知りたくなってしまうと思ったのだ。
「連絡、待ってたんだけどな」
「……私は、永井さんが連絡してきてくれないかなって」
仄かな明るさに慣れた私の瞳に、穏やかな微笑みが映った。
「わかった。今度から俺も連絡するから……だから、心配させないで」
「心配してくれてたんですか?」
「同僚と会うってだけ聞いたから、男か女かもわからなかったし、夜になっても連絡ないからデートしてるんじゃないかって思ってたんだよ」
「してないです!! 同僚の女の子とパンケーキ食べて、それから街を歩いて、ご飯食べて……二十時くらいにはもう帰ってきてたんですからっ!!」
あらぬ疑いに、上半身を起こして必死で訴える。
永井さん以外の人とデートをするなんて、今の私には考えられないのに。