溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「俺は、七瀬が仕事のために行ってみたいって言ってたレストランに行ってきたんだ。話してたら彼女が酔ったから家まで送ってきた。結構酔いが回ってたみたいだから、部屋に上がって水を飲ませて、ゆっくり話してから帰ってきただけだよ」
七瀬さんの家に行ったんだ……。
そっか、そうだよね。初めて行ったわけじゃない。元彼と元カノなんだし、それくらいは別に……。でも、こんな遅くまで、彼女の部屋で何を話してたの?
「楽しかったですか?」
「うん、まぁそれなりに」
「七瀬さんのお部屋で、何をしてきたんですか?」
「……話しただけだよ?」
永井さんが自然にベッドに入ってきて、隣で頬杖を突く。帰ってから湯上がりでここにいたのか髪の毛がまだ少し濡れている。
「今日はやけに疑ってかかるね」
「疑ってるわけじゃないんですけど」
私を見下ろす彼の視線から逃れられそうにない。