溺愛CEOといきなり新婚生活!?
じっと見つめられると、吸い込まれそうだ。
まっすぐで力強い瞳は微笑むとすごく優しくて……そのギャップも素敵だなって思うようになって。
「……妬いたの? 俺が七瀬といるのが、そんなに嫌だった?」
言い当てられた本心を隠せるほど、私は器用じゃない。同僚に相談したのだって、あっさりバレてしまったくらいだ。
二人きりの部屋、ベッドの中は特別な空間。
連絡を待ちながら、早く帰ってきてくれたらいいと思ってたなんて、どうして言っちゃったんだろう。
でも、なんだか言わずにいられなくて……。
昼間、友人に思い切ってぶつかってみたらいいと言われたのを思い出した。
サンプリングマリッジが終わるまであと数日。
彼が七瀬さんを選んだとしても、後悔だけはしたくないな……。
「永井さん」
「なに?」
「……私と、デートしてくれますか?」