溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「今からデートしない?」
私に彼が覆い被さり、にっこりとほほ笑んだ。
秒を刻むようじわじわと迫る彼が迫ってくる。
ベッドに両腕を突き、私と彼の間にある距離を楽しんでいるかのようだ。
「どんなデートがいい?」
「……永井さんといられたらいいです」
ぎゅーっと抱きしめられて、この上ない幸せな気持ちになる。
今この時だけは私を想っていてほしくて、私も彼の背に手を回してありったけの“好き”を込めた。
「花澄」
「なに?」
「俺とキスしたくなったら、素直に言えよ?」
耳元で囁かれて沸騰した私の体温に気づいたのか、彼は耳に小さくキスをくれた。