溺愛CEOといきなり新婚生活!?

「迎えを出したのは、花澄を他の男から守るため。こんなにかわいい女の子は、きっとすぐにナンパされちゃうだろうから」
「この服を買ってくれたり、知り合って間もない私を甘えさせてくれるのは?」
「全部俺がしたくてそうしてるだけだよ。そんなに難しく考えないで」

 彼の携帯がデスクで鳴って、名残惜しそうに彼は私を離した。


「――ありがとうございます。大変助かります。では、どうぞよろしくお願いいたします」

 誰かと話している彼の背中に、心の中で問いかける。

 本当に、永井さんを信じていいの?
 悲しい涙のない恋をさせてくれますか?


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