溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「どこにキスしてくれるの?」
平行に伸びる綺麗な鎖骨と、見るだけで気持ちが昂る首筋が目の前にある。
「……唇じゃダメですか?」
彼の色気に当てられてのぼせそうになりながら、やっとのことで話すと、永井さんは艶っぽく微笑んで赤い舌の先を覗かせた。
「いいよ、して?」
壁に手をつき、私を見下ろす彼が顔を近づけてくる。
見惚れてしまう整った顔立ちは、どこか危うくて、官能的で……。
鼻先が掠れ、見つめあう焦点が合わなくなった時。
私から彼に唇を重ねた。
彼の肩につかまって、背伸びをする。
不安定な体勢の私を支える彼の腕が身体に巻きついて、抱き上げられた。