溺愛CEOといきなり新婚生活!?
そのまま彼の部屋に入ると、迷うことなくキングサイズのベッドに下ろされた。
「んっ……」
ずっと奪われている唇の隙間から、漏れてしまった自分の甘い声に恥ずかしくなる。
「かわいい声」
艶かしく微笑んだ彼は、私の手にキスをした。覆いかぶさって俯瞰する彼は小悪魔のようで、目を合わせられなくなって……。
「本当に、ひとり占めしたくなる。誰にも触れさせたくないな……」
指先で私の唇をなぞり、顔の輪郭を辿って耳を包み込まれて音がこもる。
もう一方の耳も同じように覆われてしまった。
「花澄、目を開けてて」
瞬きをしたら、彼のキスが落ちてきて……。
絡み合う舌と重なる唇の音色で、身体中が支配されていく。
見つめあったままの口づけは、彼の表情のせいで一層心が乱されてしまいそう――。