溺愛CEOといきなり新婚生活!?
大通りの裏手にあるビストロでランチをして、手を繋いだまま銀座の街を歩く。
休日は歩行者天国になっているせいで、平日よりも多くの人が歩いているけれど、誰よりも永井さんが目立っているような気がする。
「あの服、花澄に似合いそうだね」
「かわいい!」
「ちょっと見てみる?」
「……うぅん、大丈夫」
お店に入って手に取ったら、きっと彼は買おうとするだろう。
そんなふうに尽くされなくても、私は十分幸せだ。
「遠慮してる?」
「だって、前にもなんでもない日にワンピースを買ってもらったばかりだし……」
「いいんだよ、俺が買ってあげたいんだから。ねだられるのは苦手だけど、花澄はもっとワガママになって」
ワガママになれと言われてもなぁ……。
「じゃあ、あのバッグを見てみたいです」
有名なデパートのショーウィンドウに飾られているブランドのバッグを指さすと、あっさり許してくれた。