溺愛CEOといきなり新婚生活!?

 店を出てから、私はすぐに彼の袖を引く。


「本当にいいんですか? これ、すごく高価だし……」

 雑誌で見た通りの九十八万円ほどの価格に尻込みしつつ、欲しいなら買ってと引いてくれない彼に負けて頷いてしまったのだ。
 お会計の時も、人生で初めて見たブラックカードに目を丸くしてしまって……。


「いいの。俺の彼女になった記念だよ。その代わり、大切に使ってね」
「……はい。ありがとうございます」

 目を細めて笑みを見せた彼は、私の手を引いてデパートを出た。


 十七時になってもまだ明るい空は、時間を錯覚させる。
 いきなり高級ブランドバッグを買ってくれたり、勢いに乗って服も買おうとする彼を止めたり……時々びっくりさせられるけど、一緒にいて本当に楽しくて笑ってばかりだ。


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