溺愛CEOといきなり新婚生活!?


 新居のマンションは、低層ながらとても広そうなのが外観からもわかる。
 今の部屋のような煌びやかな夜景は見えないと思うけど、敷地内にも木々があるし、通りを挟んだ向こうには大きな公園があって心地よさそうだ。


「よし、OK。帰ろう」
「中には入らないんですか?」
「入れないよ。まだ引き渡し前だからね。この時間に来たことがなかったから、ちょっと見ておきたかったんだ」

 リムジンに戻り、来た道を戻っていく。
 サンプリングマリッジが終わったら、私と永井さんはどうなるんだろう。

 想いを伝えて、愛し合って……。
 これからの話は、まだしていない。
 そもそも三ヶ月だけ一緒に暮らす約束で始まったのだから、彼女でいられても別々に暮らすことになるのかな。

 ――ちょっと寂しいなぁ。


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