溺愛CEOといきなり新婚生活!?


 夕食を一緒に作って、日々の他愛ない話をしながら食事をした後。
 食洗機を使ったらいいのにと言いながら、キッチンで洗い物をしている私の元に彼がやってきた。

 そこまではなにも変わりなかったのに……。
 自分で洗いたくて、両手が泡まみれになっている私の状況を逆手に取った彼が、突然背中から抱きしめてきた。


「好きだよ、花澄」
「私も好きです……」

 想いを声にするのは、何度言っても照れてしまう。紅潮していく頬を隠そうと俯いたら、彼の指が顎にかけて引き上げられて強引に唇を奪われた。


「今日、なんでしゅんとしてたの?」
「してないですよ?」
「マンションを見た後から、急に元気が半減してたけど」

 永井さんの目はごまかせないなぁ。ほんの少しの変化も見逃さずにいてくれるのは、さすがとしか言いようがない。


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