溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「花澄と住むに決まってるだろ? 詳しく話してなかった俺も悪いけど、新居はここより広いんだよ」
「ここより!?」
一緒に住むつもりだった彼の気持ちを知れて嬉しいけれど、ここよりも広いと聞かされて驚きが先に声になってしまった。
「低層マンションを選んだのは、広い家が多いからだよ。ここも悪くないけど、たまに来る感じでいいかな」
「たまに来るって」
「俺の家だって言ってなかったっけ? 前に買って、どうしようかなって持て余してたんだ」
ことごとく想像の遥か上を行く彼の生活環境に言葉が出ない。
約三ヶ月住んでも未だに慣れず、夢心地だというのに……。
「言って後悔してるだろ」
あはは、と楽しそうにする彼はこの生活が慣れているのだろうけど、私にとっては贅沢の極みでしかなくて。
「当たり前です。永井さんの生活に合わせたら、私が私じゃなくなってしまいそうです」
「大丈夫だよ。そのうち、住まいや環境の差なんて気にならなくなるから」
さて、と言って立ち上がった彼は、私が途中にしていた洗い物を始めた。