溺愛CEOといきなり新婚生活!?

 翌日、永井さんが言っていた午前九時。
 九条さんがインターホンで到着を知らせ、私は最上階から向かう。


「おはようございます」
「おはようございます。今日はどこに行くんですか?」
「それは、ご本人からお聞きになられてください。それでは参りますね」

 九条さんは本当に口が堅い。社長秘書兼運転手ともなると、それが当然なんだとは思うけど……。


「どうしても教えていただけないんですか?」
「はい。口が裂けてもお話しできません」

 そんなにも秘密にされると、永井さんから直接聞くしかないかと携帯を手にする。


「一時間もすれば到着しますよ」

 バックミラーで私を見ていた彼は、小さく微笑んでから前に向き直った。


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