溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「今日はお邪魔してしまって申し訳ございません」
眠る前に謝っておこうと浅く頭を下げると、社長が笑っている。
「花澄が望んだことだ。叶えてやるのが俺の役目なら、付き合わせて申し訳ないと思っているよ」
「決してそんなことは」
「いい夜になったよ。まだ話したりないくらいだ」
私がいるというのに所構わず仲良くされるお二人には当てられたが、別に無視をされていたわけではない。
花澄さんのもてなしはとても心地良かったし、仕事と花澄さんの話以外の話題で社長と盛り上がるのも久々だった。
彼女に泊まっていくよう勧められた時、あんなに社長が睨んでいたのは、冗談交じりだったのかもしれないなぁ。
「九条が秘書になってくれてよかったよ。そうじゃなかったら、今の俺はないと思う」
「……ありがとうございます。勿体ないお言葉です」
「まぁ、いずれ歳を取ったら、九条には世話になるわけだしな」
私のことを多くは知らない花澄さんは、社長の言葉に首を傾げている。