溺愛CEOといきなり新婚生活!?

「ええ。毎日、社長の下で色々なことを学ばせていただいております。気づきも得られますし、人の上に立つ方の考えや優しいお人柄に触れることができるのは、とても貴重な経験です」
「海都さんは優しい方ですからね」

 そうですね、特に花澄さんには優しすぎるほどです。
 まさか私が迎えに出るようなことになる日が来るとは予想しておりませんでしたし、毎日のように社長から惚気話を聞くとも思っていませんでしたよ。


「九条さんは、いずれご実家を継がれるんですね」
「はい。父が退いた後は私が継ぐことになっています。その頃には今学ばせていただいていることを生かして、社長の良きパートナーになっているよう頑張ります」
「九条さんが恋をされている方は、きっと幸せになるんでしょうね……」

 私を見つめて話す花澄さんの横顔を、社長が妬いた表情で見つめている。


「社長には敵いません。……もうこんな時間ですね。明日に備えてお先に失礼いたします。おやすみなさいませ」

 彼の嫉妬の炎がこちらに飛び火する前に、お借りした部屋にこもるのが賢明だろう。

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