溺愛CEOといきなり新婚生活!?
――ふと喉が渇いて目が覚めた。枕元の携帯で時間を確認すると、日付が変わった頃だ。
バックライトのまぶしさにしかめっ面になりつつ、ゆっくりと上体を起こしてダブルベッドから出た。
それにしても快適な部屋だ。
余計なインテリアもなく、かつ必要なものは揃っている。最新式の加湿空気清浄器もあって、実家の自室にいるように落ち着く。十畳の広さも程よいだろう。
リビング等は自由に使っていいと言われていたので、そっとゲストルームを出た。
廊下を等間隔に照らすフットライトも上品に灯っていて、深夜でも安心感を覚える。おそらくLEDの光色は社長が選ばれたのだろう。
ご自身が出張等で自宅を離れる時でも、花澄さんが安心して過ごすことができるよう、細かいところに気遣いを感じる。
玄関の鍵はダブルロック、内側から暗証番号付きのサブロックまであって、万一不審な人物が訪れた際でも、外側からは絶対に開けられない。
ベランダの窓ガラスは三重になっていて、UVカット率も非常に高い。ミラーレースのカーテンもあるし、こちらも外からの侵入がないように厳重なロックがある上、防犯カメラが設置済みだ。