溺愛CEOといきなり新婚生活!?
リビングに入り、片隅にあるウォーターサーバーから水を頂戴する。
常温水で喉を潤し、一人きりでソファに座って背にもたれた。
社長と知り合って、本当に良かった。
実家を継ぐにしても、あらゆる場所で多岐に渡る事業の成功を収めている彼のそばにいる経験がなければ、確実に違う未来になるだろう。
いかに保有している土地を効率よく使うか。
どの企業と手を組むか。街の発展にどのように貢献するか……。
考えは尽きることなく、近年の再開発ラッシュにただ首を縦に振るばかりではいけないことも学んだ。
「そろそろ戻るか……明日は何かお礼を買って、花澄さんにお渡ししなくてはならないな」
明日、彼女がどんなものがお好きか、タイミングを計ってそれとなく社長に伺いを立てるとしよう。