溺愛CEOといきなり新婚生活!?
帰宅して、彼女が作ってくれた食事で空腹を満たし、ソファでゆったりと過ごす。
夕刊を広げて順に読み進めていると、片付けを終えた花澄が隣にやってきた。
「明日はいつも通りに起こしていいの?」
「大丈夫だよ。九条と取引先に直行するけど」
そんなことより、ずっと燻っている火種が再びチリチリと大きくなってきていて。
「っ、きゃ!!」
新しく買ったレシピ本を眺めている花澄を押し倒して、真上から見下ろした。
「俺のワガママ聞いてくれるって言ってたよね?」
「……うん」
大した間も置かずに、彼女の首筋に噛みつくようなキスをして軽く吸う。
真っ白な肌は、そこだけ薔薇が咲いたように染まって薄らと濡れた。