溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「雅哉さん、この前一緒にいらした方は、どちらの会社の方ですか?」
「それは社外秘だから言えないよ。現在進行形のプロジェクトでお世話になっている方とだけは、知ってもらって構わないけど」
「……そうですか」
何を言われても、本当なのかと疑ってしまう。
そうさせる彼も嫌だし、そう思ってしまう自分はもっと嫌だ。
こんなギスギスした空気に支配されたデートをしたくて、彼も時間を割いてくれているわけじゃないだろう。
「そんなに気になるか?」
「とても綺麗な方だったし、雅哉さんとも昨日今日の仲じゃないような感じを受けたので」
「……また、そうやって無駄に妬くんだな、お前は」