溺愛CEOといきなり新婚生活!?
愛されたいと疼く熱を抑えられなくて、私もキスに応じる。
もうこのままずっと雅哉さんといられたらいい。永井さんと暮らすあの部屋じゃなくて、彼の家に行ってみたい。
「……今夜は帰さないでくれますか?」
吐息が混じる距離で願いを口にすると、彼は驚いた表情をしてから小さく首を振った。
「最初から、帰すつもりなんてなかったよ。今夜はここで心置きなく花澄を襲いたい」
獣のような目つきで見下ろしてくる彼に言いたいことはたくさんあったはずなのに、何もかも許せてしまう。
――きっと後悔するって分かってるのに。