溺愛CEOといきなり新婚生活!?

 昨夜は部屋に着くなり服を脱がされて、息を弾ませながら身体中に彼の愛を感じられた。
 同じ服で出社するのは気まずくて、慌てて自宅に帰宅したせいで朝から慌ただしかった。


【来週の土曜も楽しみにしていますね】
【俺も楽しみにしてる。車出すから、少し遠出しよう。行先はまた追って連絡する】

 出社後ひと息ついたところで、デスクでこっそり雅哉さんにメッセージを送れば、すぐに返事をくれた。
 サンプリングマリッジを始めてからというもの、彼の心がどこにあるのか不安で仕方なかったのに、たった一晩を共にしただけで想いを取り戻せてしまう。

 やっぱり、私が必要以上に妬いていただけだ。
 雅哉さんは何も変わっていない。
 今までの距離や環境が少し変わっただけで、私たちはこれからもずっと一緒にいられると思う。


< 78 / 378 >

この作品をシェア

pagetop