溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「俺がこんな感じだから、金目当ての女しか寄ってこないんだろうね」
「そんなことないと思いますよ。永井さんだって、素敵なところがあるじゃないですか」
彼が落ち込んでいるような気がして慰めの言葉をかけると、彼はすかさず私に向き直って真正面から見つめてきた。
「花澄が思う、俺の長所を知りたい」
触れられていないのに、ドキドキと鼓動が鳴る。
煩いくらいに響いて鼓膜を震わせ、余計に緊張が煽られてしまう。
「っ!?」
きっと火照っている私の頬を掠めるように、彼が耳元に顔を寄せてきた。
「……俺のことどう思ってるの?」
「こういうことはしないでって……」
彼の胸元を両手で押し返すものの、びくともしない。それどころか、自らますます距離を縮めてしまった。
「デートだからね、これくらいあってもいいでしょ?」
いたずらっこのような笑みを浮かべて元に戻った永井さんは、コーヒーを淹れ直しにキッチンに立った。