溺愛CEOといきなり新婚生活!?

「花澄のこと、なにか話して」
「……なにを話したらいいですか?」
「そうだなぁ。どうして旅行業界に就職したの?」
「ATSを選んだのは、最大手で歴史のある企業だったっていうのもありますけど……って、なんか面接されてるみたいですね」
「あはは、本当だ」

 揃って笑顔になるだけで、部屋の空気が明るく解れていく。
 雅哉さんといると、なかなかこうはいかない。難しい話をしていなくても、彼のオーラみたいなものに圧されてしまうというか……。


「それで、続きは?」
「あ、えっと……。幼い頃、家族で沖縄に行ったんです。同じ国なのに別世界に来たような感じがして……人生が変わったとまでは言わないけど、旅行には思い出も感動も詰まってるから、そういう仕事に就きたいなぁって思ってたんです」


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