一夜の。


「無事だったんだ。良かった。」


「??

私は平気なんですけど、今野社長がつぶれてしまって。」


あいつ酒弱いのか?!

「今野社長。車で来ていてお酒も飲めない方なのに、私のグラスと間違えて飲んじゃって。」


「今は大丈夫?俺の車まで運ぶから 手伝って。」

今野は有馬ちゃん家のソファで片手に水を持ち 顔は真っ赤になっていた。


「運びますから 腕まわしてください。」


今野はスミマセン。と小さい声で呟きながら

俺に手をまわした。


「いえ。自宅までの道を教えていただきたいんですが、喋れそうですか?」

「はい。大分良くなってきてます。

かっこ悪いとこお見せしてしまって 本当スミマセン。」


車に乗せ、自宅のマンションの部屋の前まで担いだ。


今野は何度も頭を下げていた。

悪いやつじゃないし、礼儀正しい。

それよりも


「有馬ちゃん。家に男の人入れちゃダメ。」


「す、すみません。」




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