一夜の。


この言葉をずっと待っていた。


有馬ちゃんが俺にこの表情を見せてくれるように


口説き続けてきたつもりだ。


なのに 俺が想像していたより遥かに


有馬ちゃんの言葉は俺の心に響いた。


その一言で俺の理性は崩壊する。


さっきまでの意地悪する余裕なんてなくなる。



「有馬ちゃん。キスするね。」


まだなにかを言い続けようとする有馬ちゃんの口を

キスで塞ぐ。


これ以上の言葉はいらない。

俺は今ので完全にノックアウトだ。



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